任意売却の基礎知識として知っておきたい抵当権とは
住宅ローンを組んで念願のマイホームを手に入れると喜びの反面、ローンの支払いの長さに対して不安を感じる方は珍しくありません。
現実にも住宅ローンを組まれた方の10%近くが支払いの遅れや滞納を経験されているとも言われています。
住宅ローンを払い続けることができなくなった場合競売のほかに任意売却という方法で自宅を売却し住宅ローンの返済に充てることができます。
この任意売却の手続きを行ううえで抵当権というものの存在について理解しておく必要があります。
抵当権とは住宅ローン契約をする際に自身が購入する住宅を融資した金融機関側が担保として設定する権利を抵当権と呼んでいます。
債務者が住宅ローンの返済をできなくなる場合を想定し抵当権を設定します。
任意売却を行う際にはこの抵当権を金融機関側に解除してもらう必要が生じます。
このあたりを理解しておくようにしましょう。
任意売却を行うとき連帯保証人の同意は必要?
債権者が設定している抵当権が解除されれば専門の不動産業者を介して通常の相場で市場にて自宅を売却することが可能になります。
が、住宅ローンを組む際に契約者本人以外に連帯保証人が設定されていると思います。
任意売却を行う際にはこの連帯保証人の同意は不可欠となります。
というのも住宅ローンを契約者(債務者)が払えなくなった場合契約上保証人が代理で払わなければならないことになっています。
したがって任意売却をする際も連帯保証人はその債務に関して責任があるので同意なく売却することはできません。
もちろん任意売却によってローンが残らずに完済することができれば同意は必要ないと考えられます。
任意売却を検討する際はその価格と連帯保証人への連絡は忘れないようにしましょう。