住宅ローンの組み方
借家や公団などに住みながら生活をしていくことも悪くはありませんが、自身が所有する住宅を購入して住むことは会社員として働く人にとってはある種夢のようなものです。
マイホーム購入の資金をすべて貯めてから購入するのもひとつの方法ですが完全に貯めようとすると下手をすると定年まで待たないといけないかもしれません。
ある程度の資金が用意できたら住宅ローンを組んでマイホームを購入する方が多いと思いますが住宅ローンの支払い方は様々でその組み方でその後の生活も変わってきます。
固定金利と変動金利がありますがスタンダードでわかりやすいのが固定金利制のローンで毎月の支払い、ボーナス月の支払い等が常に一定で契約当初に設定された金利と返済額のまま完済まで固定されています。
この支払い方のメリットは常に必要な金額がわかっているので将来的な生活設計が考えやすく比較的無理なく払える方法と思われます。
また固定金利の期間を選択する方法もあり、この場合は定めた固定金利の期間に到達したときにその後を変動にするか固定のままにするかが選択できる方法です。
状況に応じて選択できるのがメリットですが固定期間が長くなると金利が高くなるデメリットがあります。
ゆとりローン(ステップローン)利用では支払いが急に増加する?
近年は長期の住宅ローンを契約する方が多く、固定金利で契約する方よりも変動金利で契約する方が増えているようです。
変動金利の住宅ローンにも様々なプランがありますが、今から20年近く前まで住宅金融公庫で販売されていた変動金利型の住宅ローンにゆとりローン(ステップローン)というものがありました。
このローンは住宅ローンを契約してから一定の期間は月々の返済金額を少なくし、ある年数に達したときにゆとりの支払い期間の分の金額を上乗せして払うという方式になっていました。
一見ローン返済の金額が少ないときがあって払いやすいように思われ契約する人が多かったといわれていますが実際には6年目・11年目に返済額がかなり多くなり支払いが困難になる人が続出しました。
20代・30代でマイホームを購入した方でこのローンを利用した人が多かったのですが現状の経済変動にマッチしないことが多くなり問題が多発したことで廃止になったといわれています。
ゆとりローン(ステップローン)で購入した方が現在は任意売却により自宅を売却しようと考え専門家に数多く相談しているそうです。
ゆとりローン(ステップローン)とは名称が違っても若いときに支払いが少なく、年齢を重ねるにしたがい支払額が大きくなるローンが近年は流行ですが払っていけるかどうか事前にしっかり検討することが重要です。